食事の場でワインを楽しむとき、自分や他の人のグラスにワインを注ぐこともあると思います。その際、スマートな注ぎ方やルールを知らずに慌ててしまいがちという方も多いのではないでしょうか？そこでこの記事では、ワインのスマートな注ぎ方を紹介していきます。反対にレストランで注いでもらう時のマナーも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

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ワインのスマートな注ぎ方

ワインのスマートな注ぎ方ができるようになるには、簡単な6つのルールを覚えるだけ。一つずつ見ていきましょう。

グラスは置いたまま注ぐ

ワインを注ぐグラスは持ち上げず、テーブルに置いたまま注ぎます。滑ってしまわないか不安な場合はグラスのステム（脚）を押さえなが注ぎましょう。とはいえ、ソムリエの中にはグラスを手に取って、斜めにした状態で空気を含ませるように注ぐ人もいるので、持ち上げて注ぐのも絶対的な間違いという訳ではありません。

女性・歳上・目上の方から注ぐ

複数の人にワインを注ぐ時は、レディーファーストと年功序列が基本です。これは欧米社会の伝統的な考え方が反映されており、レストランでは至るところでレディーファースト、年功序列のルールが見られます。会社の飲み会などの場合は、目上の人から注ぐのもよいでしょう。女性・歳上・目上の方のグラスに先に注ぐよう意識してみてください。

ボトルを片手または両手で持ち注ぐ

注ぎ入れるときは、片手または両手でボトルの底の方を持って傾けます。両手で持つ場合は右手で底を持ち、左手で下側を支えるように持ちましょう。ワインが垂れないように注ぎ終えられるなら必要ありませんが、垂れてしまう場合はどちらかの手に紙ナプキンや綺麗な布を持っておきます。ボトルを持ったら傾けて注いでいきますが、この時ワインボトルのラベル（エチケット）が上を向くようにボトルを持つのもマナーです。

空気に触れさせるように注ぐ

グラスから数センチ離した位置からゆっくりと注ぎ、ワインを空気に触れさせるように注ぎ入れます。赤ワインの多くは、注ぐ際に空気に触れることで香りが引き立ち味わいがまろやかになるので、おいしく入れられるのです。しかし、やりすぎるとワインが跳ねたり、泡立ったりしてしまうので、難しい場合は低い位置からそっと注ぐ方法でかまいません。ただしボトルの口がグラスに当たってしまうとスマートではないので気をつけてください。

注ぐ量はグラス3分目を目安に

ワインを注ぐ量は、グラス3分目（3分の1）を目安とします。その理由は、ワインの香りがたまる空間をグラスの中に残すことで、グラスに口をつけた時に香りをしっかり楽しめるようにするためです。ワインは基本的にごくごくと飲むものではなく料理と一緒に味わうものなので、大量に注ぐ必要はないのです。

ひねるようにしてストップ

注ぎ終えてボトルを上げる際には、注ぐのを止めた後に、ボトルを少しひねるように回しながら上に引き上げます。注ぎながらボトルを回すとワインが飛び散る原因になるので注意しましょう。ストップした後に軽くひねることで、ボトルの口にワインが垂れるのを防ぎながら注ぎ終えることができます。垂れてしまう場合は、持っていた紙ナプキンや綺麗な布で口を拭きましょう。

レストランでワインを注いでもらう時のマナー

ここからは、反対に注いでもらう時のマナーを紹介していきます。

高級レストランでは自分で注がない

高級レストランや、ソムリエ・ウェイターのいるレストランでは、自分でワインを注いだり、相手に注いであげたりするのはマナー違反です。基本はソムリエやウェイターが気付いて注いでくれますが、気付いていない時は目で合図をしましょう。

グラスを持たない

ワインのスマートな注ぎ方と同じく、注いでもらう時もグラスは持ちません。日本の飲みの席ではグラスを両手で持って注いでもらうのがマナーとされていますが、レストランでワインを注いでもらう時は国際的なマナーに則り、グラスは持たないようにしましょう。ワイングラスを持ち上げて受けると不安定になりやすいので、グラスを落としたり中身をこぼしたりする原因にもなります。

女性にワインを注がせない

フランスでは、「女性が男性にワインを注ぐのは、娼婦がすることだ」と言われているそう。そのため、ワイン業界では女性が男性にワインを注ぐのは好ましくないとされています。家族や友人の食事の席、またはソムリエが女性の場合は問題ありませんが、ソムリエがいないレストランでは男性が積極的に注ぐようにするのがスマートです。

ワインの注ぎ方とマナーを押さえよう

ワインの注ぎ方のルールと、レストランで注いでもらう時のマナーを紹介しました。ルールやマナーがたくさんあって難しそうに思えますが、一つ一つはとても簡単です。この記事の内容を押さえて、スマートにワインを楽しみましょう。