香りを楽しむ「アロマ」と「お香」、どっちを始めればよいのか悩んでいませんか？アロマとお香は目的はよく似ているものの、楽しみ方には違いがあります。そこでこの記事では、アロマとお香のそれぞれの違いや特徴から楽しみ方まで紹介します。どっちが自分に合っているか考えながら読んでみてください。

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アロマとは

アロマ（aroma）とは芳香・香りという意味で、花や木、果実など植物由来の香り成分を抽出して作られた液体香料のことです。中でも、100％植物成分で作られる「精油（エッセンシャルオイル）」は、香料を使う自然療法であるアロマテラピーにも使われます。精油以外にも、合成香料などを配合したのものも。アロマの香りは、最初に広がるトップノートの香りがたくさん含まれているのが特徴です。

お香とは

お香は、伽羅、沈香、白檀などの天然香木の香りのことで、植物の中でも木や葉、木の実、蕾、茎などを粉末にしたものを使います。丁子（ちょうじ）、桂皮（けいひ）など、まるで漢方のような原料です。液体香料を使うこともあります。お香の香りは、最後に広がるベースノートがたくさん含まれており、トップノートは少ないです。そのため最初と最後の香りの印象が大きく異なります。

アロマの楽しみ方

ここからは、アロマの代表的な楽しみ方を紹介します。

香りを空間に広げる芳香浴

香りを空間に拡散して楽しむのが芳香浴です。超音波でミストを作り拡散させる電動アロマディフューザーや、アロマオイルの入った瓶にスティックを挿して香りを広げるリードディフューザー、空間にシュッと吹きかけるアロマスプレー、熱の力でオイルを揮発させるアロマポッドなどがあります。

 

ティッシュやハンカチに精油を染み込ませて枕元やデスクに置き、自分の周辺だけ香りを広げるという手軽な芳香浴もおすすめです。

マグカップで吸入

鼻や口から精油成分を吸入する方法も、代表的なアロマの楽しみ方のひとつです。吸入は、気管や呼吸器のケアとしてアロマテラピーでも使われています。手軽にできる方法は、お湯を溜めたマグカップに精油を数滴落とし、顔を近づけてゆっくりと深く呼吸する方法です。蒸気と一緒に香りを吸い込んで楽しめます。

お風呂に入れて入浴

湯船にアロマオイルや精油を数滴落とせば、香りがバスルーム全体にふんわりと広がります。身体の疲れを癒しながら、心もリラックスできるでしょう。お風呂に入れる場合は、身体に塗布できるオイルであることを確認してください。

身体や顔に塗る

皮膚に直接塗れる製品があるのもアロマの魅力です。アロマの原料となる植物の多くは、鎮静や抗炎症など皮膚に対する効能もあるほか、虫除けや抗菌の効果を持つものもあります。フェイシャルトリートメントや保湿などとして美容やマッサージに取り入れて、自分をいたわる時間に香りの癒し効果をプラスしてみてください。

お香の楽しみ方

続いて、お香の代表的な楽しみ方を紹介していきます。

火をつけて焚く

お香の最も代表的な楽しみ方は、火をつけて焚き、煙で空間に香りを広げるというもの。香皿の上にお香を置いて火を付けるとうシンプルな焚き方が主流です。火をつけるタイプのお香には、スティックタイプをはじめ、コーン型のものや渦巻き型のものがあり、香りの広がり方などが異なります。

温めて香りを広げる

火をつけるのではなく温める楽しみ方もあります。香炉と呼ばれる器の中に灰を入れ、灰の中に火をつけた炭を埋めたら、灰の上にお香を置いて間接的に温めるのが一般的な方法です。灰や炭が不要な電子香炉もあります。香炉で使用されるお香には、香木（こうぼく）や練香（ねりこう）などがあります。

香水のように肌や服に付ける

常温で香りが広がるお香もあります。肌に塗れる粉末状のお香を使ったり、服などに香りを移したりして楽しむ方法も。熱が必要ないので、香水のように気軽に日常的に使用できます。

香り袋で持ち運ぶ

常温で香るタイプの香原料を入れた香り袋を作れば、鞄やポケットに入れて持ち歩き、外出時もふんわりと香りを広げることができます。またデスクや枕元など、部屋において香りを広げることも。手紙や名刺に香りを移して、ほのかに香りを漂わせることもできます。

アロマとお香はそれぞれに違う魅力がある

アロマとお香の楽しみ方を紹介しました。アロマは液体で、水に溶かしたり肌に塗ったりしやすいのが魅力、お香は粉末が基本で、火や熱で煙によって香りを広げる雰囲気と、香り袋などとして持ち運んだり、匂いを移したりできるという魅力があります。

 

美容に活かしたい方にはアロマがおすすめで、火や煙を使う雰囲気が好きな方にはお香がおすすめです。自分にはアロマとお香どっちがよいか、ぜひもう一度考えてみてくださいね。