ワインのおいしい飲み方とおいしく飲むコツを解説

コツを押さえたワインの飲み方

 

ワインはあまり好きではないという方も、普段からワインを飲むという方も、「もっとおいしく飲むコツがあったら試してみたい」と思いませんか?この記事では、ワインのおいしい飲み方とコツを、ワイン初心者さんに向けて紹介します。ぜひ参考にしてください。

この記事を読むための時間:3分

まずはおいしく飲めるワインを探そう

ワインは種類によって味わいが全く違うので、赤ワインは苦手でも白ワインならおいしく飲める、なんてこともあるかもしれません。ここでは、ワインの種類ごとの特徴を紹介します。

赤ワイン

赤ワインは黒色(紫色)のブドウから造られるワインで、果肉と皮、種を一緒に発酵させるのが特徴です。本来、黒色のブドウの果汁は白色ですが、果皮に含まれる色素が抽出されることで赤色の果汁と味わいが得られます。また果皮に含まれるタンニンは渋み成分で、赤ワインはフルーティーな果実味の中に渋みが感じられます。

 

さらに赤ワインには「フルボディ」「ミディアムボディ」「ライトボディ」の3種類があり、フルボディはコクがあり濃厚でタンニンが豊富、ライトボディは軽やかでタンニンも穏やか、ミディアムボディはその中間です。

白ワイン

白ワインは、皮が黄色や緑色の白ブドウから造られるワイン(一部は黒ブドウからも造られる)で、皮や種は取り除き、プレスした果汁のみで発酵を行います。そのため色が薄く、果皮に含まれるタンニンも少量しか抽出されず、さっぱりとした味わいのものが多いです。

 

また白ワインは、ブドウの糖分をどれくらい発酵させるかによって味わいが異なるのが特徴的で、糖分をしっかりアルコールに変えると辛口、糖分をたっぷり残すと濃厚な甘口の白ワインになります。辛口・甘口でも好みが大きく分かれるでしょう。

ロゼワイン

ロゼワインは、ピンク色の美しい色が特徴のワインです。ロゼはフランス語で「バラ色」という意味で、うっすらとピンク色のものから赤ワインに近い濃い色のもの、また紫色に近いものまでさまざまあります。

 

ロゼワインは赤ワインと同じ黒ブドウから造られていますが、発酵途中で果皮を取り出すことにより、色素成分の抽出量が減りこのような色合いになっているのです。赤ワインに近い味わいのロゼワインは「しっかり」、白ワインに近いものは「スッキリ」と表現されます。

スパークリングワイン

スパークリングワインは、炭酸の入った発泡性のあるワインです。多くのスパークリングワインは二次発酵を行う事で発泡性のワインになりますが、安価なものの中には炭酸ガスを注入してスパークリングワインにしているものもあります。

 

また、スパークリングワインのほとんどは白ワインまたはロゼです。ちなみに、「シャンパン(シャンパーニュ)」はスパークリングワインの一種。フランスのシャンパーニュ地方で造られ、フランスのワインの法律(AOC法:原産地呼称管理法)で規定された製造方法などの条件を満たしたもののみに付けられる名称です。

おいしい飲み方・コツ

ここからは、ワインのおいしい飲み方やおいしく飲むためのコツを紹介します。

適切な温度で飲む

ワインは種類によっておいしい温度が異なります。例えば、赤ワインは冷やしすぎると渋みが強調されるので、常温に近い状態がおすすめ。白ワインは甘口の場合温度が低い方がさっぱりと飲みやすくなり、辛口の場合はそれよりもやや高めの状態がよいでしょう。

 

  • 赤ワイン
  • フルボディ:16〜18℃/温度が高いほど渋みがまろやかに
  • ライトボディ:10〜12℃/少し冷やすと引き締まる
  • 白ワイン
    辛口:7〜14℃/温度が高いほど香りが引き立つ
    甘口:5〜8℃/温度が低いほどさっぱりする
  • ロゼワイン:7〜14℃/甘口のものは特に温度が低いほどスッキリする
  • スパークリングワイン:5〜8℃/しっかり冷やした方がおいしい

料理との「マリアージュ」を楽しむ

ワイン界でワインと料理の組み合わせやその相性のことを「マリアージュ」と言います。相性の良い組み合わせは香りや味を高めあい、絶妙な調和を生み出すのです。例えば、フルボディの赤ワインは濃厚な味付けの料理や脂の多い料理がよく合います。辛口の白ワインにはさっぱりした味付けの料理が合い、和食とも相性がよいです。

 

  • 赤ワイン
    フルボディ:脂の多い料理、濃厚な味つけの料理
    ライトボディ:脂少なめのシンプルな料理、スパイシーな料理
  • 白ワイン
    辛口:さっぱりした味つけの料理、素材の味を生かした料理
    甘口:バターやチーズなどこってりした料理、甘いデザート
  • ロゼワイン:オールラウンドになんでも合うが、サーモンやエビなどピンク色の食材と相性が良い
  • スパークリングワイン
    :オールラウンドに幅広く合う
    ロゼ:脂の多い料理、濃厚な味つけの料理

好きな食べ物に合うワインを探す

楽しみ方は自由なので、マリアージュがよくわからない方は自分がおいしいと感じる組み合わせを探せばOKです。よく食べる好きな食べ物によく合うワインを探してみましょう。コツとしては、「辛い食べ物には辛口のワイン・甘い食べ物には甘口のワイン」「濃厚な食べ物には濃厚なワイン・さっぱりした食べ物にはさっぱりしたワイン」が合う傾向にあること。自分の好きな食べ物にぴったりなワインを探してみてください。

空気に触れさせる

ワインを飲む直前にあえて空気に触れさせて少し酸化させることで、ワインがおいしく変化することがあります。空気と化学反応を起こして、渋みや酸味がまろやかになり飲みやすくなったり、香りが強くなったりするのです。熟成のたりない若い赤ワインや、渋み・酸味の強い赤ワインで効果を感じやすいでしょう。

 

デキャンタというグラスを使って「デキャンタージュ」したり、エアレーターという道具を使ったり、グラスを回したりして空気に触れさせてみましょう。

コツを押さえておいしいワインの飲み方を探ろう

ワインのおいしい飲み方やおいしく飲むコツを紹介しました。温度や食べ合わせ、空気に触れさせるなど、ちょっとした工夫で、おいしいと感じなかったワインがおいしくなることもあります。ワインがちょっと苦手な方、初心者の方、もっとおいしく飲めるといいなと思っている方は、ぜひこの記事で紹介したコツを試してみてくださいね。

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