バリエーション豊富なコーヒーは、飲み方にもいくつかの種類があります。その一つ「エスプレッソ」は、一般的なコーヒーとは淹れ方や飲み方など、どのような違いがあるのでしょうか。今回は、コーヒーとエスプレッソとの違いについて、詳しくご紹介していきます。

この記事を読むための時間：3分

コーヒーとエスプレッソの違いは3つ

一般的なコーヒーとエスプレッソの大きな違いは3つあります。ここで、詳しく見ていくことにしましょう。

抽出方法

コーヒーとエスプレッソの一番の違いは、抽出方法です。コーヒーには、コーヒー豆を挽いた粉を紙や布を使ってろ過する「ドリップコーヒー」、お湯を蒸気圧を利用して押し上げて抽出する「サイフォン」、自動的に抽出するマシン「コーヒーメーカー」など、いくつかの方法があります。ゆっくりとコーヒーの成分を抽出して淹れるため、コーヒー豆本来の味わいを堪能することができます。

 

エスプレッソは、専用のマシンを使ってコーヒー豆に圧力をかけながら抽出します。深煎りした豆を細かく挽いて、一気に抽出することで、コク深さと酸味・苦みのバランスの良さを楽しむことが可能です。

抽出量

コーヒーとエスプレッソは、抽出する量にも大きく違いがあります。一般的なコーヒーは豆10gから約150～160㏄抽出されますが、エスプレッソの場合は豆7～8gで約25㏄の抽出量になります。

 

圧力をかけて抽出するエスプレッソは、抽出時間が長くなるとえぐ味が出て飲みにくくなります。そのため、短い時間で少量を一気に抽出しています。「デミタスカップ」と呼ばれる小さめのカップで楽しむことも多く、普通のカップの半分の60～80㏄の量が入る大きさのもので、濃いコーヒーを飲む時にも利用されています。

味と濃さ

コーヒーとエスプレッソの違いは、味と濃さにも表れます。ドリップコーヒーの場合は、使用するコーヒーの量や焙煎度、ドリッパーの種類、お湯の注ぎ方・スピードなど、さまざまな要因によってコーヒーの粉とお湯が接触する時間が変わるため、味も濃さも大きく変化します。

 

エスプレッソは、コーヒーに圧力をかけることで、普通のコーヒーよりも多くの成分が抽出されるため、濃厚さを楽しむことが可能です。苦みの強さも特徴の一つですが、本来のコーヒーの味を堪能することができます。エスプレッソ1杯に含まれるカフェインの量は、他のコーヒーよりも少なめです。「クレマ」と呼ばれる泡が浮かんでいるのも、エスプレッソの特徴です。

 

ミルクを入れて味わうことも多いですが、それぞれに呼び方も異なります。コーヒーにミルクを入れると「カフェオレ」に、エスプレッソとフォームドミルク（泡立てたミルク）を2：8の割合で入れると「カフェラテ」、エスプレッソ3：フォームドミルク7の場合は「カプチーノ」、エスプレッソ3：フォームドミルク1で入れると「マキアート」になります。

使用するマシンの違い

コーヒーとエスプレッソには、使用するマシンにも大きな違いがあります。ここで、コーヒーメーカーとエスプレッソマシンの違いについて詳しく見ていきましょう。

コーヒーメーカー

誰でも簡単に操作できるものが多い「コーヒーメーカー」は、手頃な価格のものも多く、一般的な電化製品の一つになりつつあります。コーヒーの粉やカプセル、必要な量のお水をセットしたら、スタートボタンを押すだけ。マシンにコーヒー豆をセットして、自動的に挽いてから抽出してくれるものもあり、手軽に挽きたての美味しいコーヒーを楽しむことが可能です。

エスプレッソマシン

「エスプレッソマシン」も、コーヒーの粉と水をセットすれば自動的に抽出可能ですが、コーヒーメーカーとの違いは、圧力をかけて一気に抽出する、カスを取り除くといった複雑な作業まで自動的に行ってくれることです。素人では失敗しそうな作業を簡単に行えるため、マシンさえあればいつでも美味しくエスプレッソを味わうことができます。

コーヒーとエスプレッソの違いを知っていろいろと楽しんでみよう

コーヒーとエスプレッソ、何となく濃さが違うなという程度にしか思っていない人も多いでしょうが、抽出方法や抽出量、味や濃度など、大きく違う点があります。ミルクを加える飲み方にも、ベースや加えるミルクの量などで呼び方も味わい方もさまざまです。今回の記事を参考にして、コーヒーとエスプレッソ、それぞれの違いを楽しみながら味わってみてください。